若女ケツ 「青い体験っていう映画があって・・・」
私 「おお、知ってるよ、青い体験」
現在アラフィーに居る年代は、「メディアを通じた共通体験に敏感」らしい。同年代の宮台真司が記していた。
青い体験は、wikiによると、
<青い体験(Malizia)は、1973年のイタリア映画。母の死後、家政婦としてやってきた若くて美しい年上の女性を相手に、思春期の少年が初体験を遂げるまでを描く。いわゆる「筆おろし(少年の初体験)もの」と呼ばれるジャンルの代表的作品。現在日本ではDVD化されていない>
充分な解説だ。それ以上の映画ではない。それにしても、DVD化していない日本は未分化な国だなあ。
ついでながら、家政婦アンジェラ役のラウラ・アントネッリは、この映画で一躍スターの座を掴んだ。その後ヴィスコンティの映画なんかに起用されたりしている。もの凄い出世だ。そんなことより、共にアラフィーの若女ケツ氏と私は、スクリーンでチラリまくりの彼女に完全にノックアウトされていたのだ。この日それが判明した。当時は二人とも中学生。下腹部のむず痒さに酔っていた。やはり同年代だったであろう「筆おろされ」ニーノ役のアレッサンドロ・モモに激しく嫉妬した。そして二人とも、自室に戻って使い古した大人の本をめくった。
その後我々は、アニメ論を交わした。ガンダムが日本人の世界観を変えたと氏は言った。残念ながらガンダムは殆ど読まなかったので、その意味が理解できなかった。その実、そんなことはどうでもよく、二人とも会話の虚しさにため息をついていた。
帰りの方向が同じ氏とは、電車の中で高校野球の話をした。71年(昭和46年)夏に福島県代表磐城高校が、「小さな巨人」田村投手のもと決勝まで勝ち上がった。その当時は、各県1校の出場は認めておられず宮城県の代表校と東北大会決勝を勝ち抜いての甲子園出場だった。磐城高校も田村投手も私には関わりがないのだが、実はその時の東北大会決勝の相手校が私の母校(宮城県古川高校)だった。さらには、その時の古川高校野球部の監督が、1年の担任だったということを自慢したかっただけだ。はっきり言って自慢にはなっていなかった。
そして、電車が駅に着いた。
「じゃ」と言って氏は乗り替えて行った。
再び虚しい溜息が出た。
動き出した電車はいつもと異なり、緩いカーブをに差し掛かっていた。仕方なく一駅先で折り返し、先ほど氏が乗り替えた駅まで戻り、行き先の正しい電車に乗り換えた。
この夜、三度目の溜息が出た。
2 件のコメント:
充実のアラフィ~会話に思えます。
そんな会話は桃色吐息です。
青い体験がDVDかされないのは版権問題があるのではないでしょうか。
デジタルリマスタであのムズムズをもう一度って思いますよね。
このさいpapさん訳で勝手に作っちゃいますか(笑)
ガンダムはアニメを変えたのかもしれませんが現在キャラクタデザイナーの安彦良和さんが漫画を連載中でこれはさらに面白いです。
アニメだけに終わらない一時代を支える良作だと思います。
やっぱり居るんだ、「青い体験」好き。
もう、充分アラフィーくらぶ入会資格あり。入る?
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