ここ一週間程、電話によるヒアリングを行っている。相手はどこも海外の法人だ。北米、オセアニア、欧州、アジア。基本的には英語で会話することになる。
英語は今やビジネスの共通語ということになっているが、各地で使われる英語はどれも同じではない。英語は一応使えるつもりでいるが、こちらの英語も何処かで覚えたもの。だから、話し方には地方色がでる。上手く通じてくれるとは限らない。そこが、もどかしい。もっと言えば、相手には通じていながらこちらが理解できない事が多い。そこに、苛立つ。
インドの英語なんか、英語じゃねぇし、韓国の英語も何だか聞き取れない。しかし、彼らも所謂ネイティブではないわけだから仕方のないことだと思うし、いざとなれば上から目線で、「よく分からん、もう一度頼む」と伝えれば、相手の方が気を遣う。ビジネス会話、特に英語での会話は如何に上段に立つかが肝心だから。それに、基本的には、互いに用件を済ませてさっさと会話を終えたいという思い気持ちは同じなわけで、聞きたいことを聞き頂戴するべき事を耳にしてしまえば、それまでとは打って変わった猫なで声で、「もう、本当に助かりました。感謝の言葉もない。神の祝福を」とかなんとか添えて、会話を打ち切って仕舞。
ところが、ネイティブと呼ばれる連中にこそ厄介な連中がいる。お国訛りはあったとしても、彼らはネイティブ。おそらく発音やイントネーションは彼らの方に分があるし、ボキャブラリーだって豊富なはず。今度は立場が変わって、相手のほうが上から目線になる。加えて、そういう連中の中には、暇なのか寂しん坊なのか唯のおしゃべりなのかは知らねども、口数の多いのがいたりする。オージー! よくもまあ、速射砲のように言葉を吐き連ねてくる。人が好いのは苦にならないが、こちらの求める一言二言に対し、延々と言葉を並べ立てる。
聞いている方は一応米国の標準言語のひとつとされるカリフォルニア語が身についているものだから、巻き舌は何とか対応するけれども、オーストラリアのあの訛りなのか低知能なのか田舎ものなのかが発するよく分からん語には閉口する。答えを確認したくて繰り返したりすると、そこにまた延々とよく分からん語で応答される。
基本的に、電話によるコミュニケーションは難しいのだ。何処かの権威が示すところによれば、バーバル(言葉)によるコミュニケーションは、コミュニケーション全体の7%ほどしか役に立っていない。相手の表情も仕草も何も目にすることができない電話では、残りの93%を補完する方法がない。仕事がちゃんとできて頭の回転もそれなりなら、こちらの要求を汲み取って必要な回答をくれるものだが、暇なのか寂しん坊なのか唯のおしゃべりなのかの氏はおそらくその93%を自分の欲求に任せ無関係な言葉として返してくれている。厄介なんだよ、こういう人。
「ところで、君の知りたかったのは何だっけ?」「おい、そんなことが最初の質問とどう関係するんだよ?」だって。
別に、オーストラリアに偏見があったりするわけではないのだけれどね。ただほんの少しだけ、気持ちよく飲んでいる時に邪魔されて殴り合いをしそうになったり、気に入らないという理由だけで仕事を辞めさせられたりみたいな事が普通にあるだけで、彼らのことをアホで間抜けな○○人のように思っているわけではないのだよ。ただ、ちょっとね。普通に会話してくれよ。
先日だって、主力メンバーが揃いさえすれば、あんな奴ら3-0で打ち負かしていたはずなんだ。
こっちまで、支離滅裂になってきた。
2 件のコメント:
なんと、楽しそうなお仕事じゃないですか!
色んな人と話すってなかなか出来ないことですよね。
しかもワールドワイドならなおのこと。
インドの英語はほんと難しい。
こっちではコールセンターが大体インドにあって、
何かのお問い合わせに電話するといつも相手インド人です。
ほんと何いってっか分かんなくて、
最後はいつもキレてます…ごめんよ、インド…
そういえば、この間モトリークルーのトミー・リーのインタビュー記事を読んでたら、彼は
「ロンドンのタクシー運転手はなんであんなに喋るの?何であんなに元気がいいの?酒でも飲んでんのかね?」
と言っていました。
酒はさすがに飲んでないと思うが…。
私が一番わからん訛りはイギリスのニューカッスルの訛りです。
マイケルオーエンは、どうやってコミュニケーシヨンしてんのかね?と思います。
リバプール訛もすごいですけど…
最後に、
がんばれ岡田じゃぱん!!
って、まだ監督かわってないですよね?
そうだね、仕事は楽しんでやらないとね。
訛りは厄介だけれど、理解できたり自分で使えたりした時は、横顔の種類が増えた気分がする。悪くはないものだ。
どうやらシャビはリバプールを去るようだ。フェルナンドのプレーに影響も出るんじゃないか?
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