2009-09-24

チェリー達へ

ここ数日メディアに登場するのは、民主党政権に対する不安懸念疑問、ノリピーの今後、熊に襲われた九人、クレヨンしんちゃんはどうなるの、巨人の三連覇、朝青龍の復活、シルバーウイークの事故、鳩山ファーストレディの奇行、自民党総裁選、オバマ大統領の国連総会スピーチというところか。押尾はすっかり話題に上らなくなり、数ヶ月も宇宙滞在した若田さんも過去の人、岡田ジャパンのネタはすっかり萎んで、政治に関する話題が急増だ。気がついたら「官僚達の夏」は終了し、「白州次郎」も半年のインターバルを挟んで漸く完結した。

政治への関心が高まったことは喜ばしいことだと思う。なんたって国を動かしているのは政治だ。経済だと言って憚らない似非インテリも今は小さくなるしかない。「なら盛り返してみやがれ」の叱咤をかわそうとクネクネ踊りを続けている。隣国の再建計画が功を奏し、対照的に我が国の旧政権ばらまき政策は徒花に終わった。今度は政治主導で経済も盛り返してもらいたい。

鳩ちゃん(藤井財務大臣は鳩山親子三代に仕え、現首相をそう呼ぶらしい)は、腐った鯛が残していった負の遺産を抱えて、政権奪取後未だ一月にも満たないというのにメディアから評論家からその辺のオバチャンから、「どうすんのよ」「ホントなんでしょうネ」てな具合に突かれまくって、選挙前とは180度の態度豹変振りに少なからず表情が強ばっている。強ばっているのは閣僚達だけか。ご本人は幸夫人の掌の上でけっこう気分よろしく踊っているのかも。

それにしても自民党が半世紀も牛耳ってしまった影響なのであろう、ここ一月の間に顔をあわせた隣人知人インテリ達に見る、変化への畏れと拒絶と無理解、政治観の歪み、地底人並の愚鈍さには驚かされる。この国が以前鎖国封建制度の上に成立しているかのようだ。これでは本当に細石も巌となって苔生し現在の素性が分からなくなる。彼らは今という時代に対し完全に目を瞑り耳を塞ぎの状態で、口から化石化した借り物の言葉を吐きまくっている。落胆するしかないのか。

いや、いや冗談じゃない。時代は進んでいくし、好むと好まざるを得ず変化し続ける。「変えればいいのか」と似非インテリは言う。「ゼロと100以外に数字は読めないのか」と返したい。変えるべきか否か、変えるのであれば何をどう、何時どのようなタイミングで、それでも再考して最善策をと、私たちが手本にできる材料は山ほどある。二千年も前からのものがある。政治も経済も文化も空気も水も、生きるものが幸福になるために存在する。どう活用しようかを、考えようじゃないか。そう言いたいだけだ。あんた達を罵っているわけじゃない。その黴臭い考え方を否定しようとも思わない。唯、様々な考え方と選択があるのだということを伝えたいだけだ。

「だって、こうなんだから」と言いたい気持ちはよく分かる。「仕方がないのさ」と自棄になることだってたまにはあるさ。「俺に何ができるっていうんだ」と、それに対してだけはチョットマッタ。俺だって、ハジメテの時は怖かったさ。誰だってそうさ。上手くできるだろうか。相手は喜んでくれるだろうか。もう一回できるだろうかと悩むのは健全だ。だからこそ、健全な悩みは試してみるべきなのだ。畏れていてばかりで何時までもチェリーボーイでいちゃ、本当の気持ちよさを知ることはできないのさ。失敗したって早すぎたって、時を経ればそれも良い思い出になるよ、きっと。思い出に生きる必要もないし、生きてなんかいないさ。知れば今がもっと楽しくなるのさ。なっ、チェリー!

1 件のコメント:

あいこぶらうん さんのコメント...

オバマ就任から始まって、今年はものすごい変化の年ですね。世界中で。
アメリカの力というのをマザマザと感じさせられます。
island mentality=島国根性が国民を保守的にさせるんでしょうか。エゲレスも同じくです。
そしてこちらでは時代を逆流してもしかしたら保守党政権に代わるかもしれません。
日本も、今の政権がコケたらリバウンドが凄そうな気がします。保守を通り越して軍国主義になっちゃったりして。鳩ちゃん頑張れ。
あ、来月ロンドンで開かれる、CNDの国際会議に地元代表で参加することになりました〜〜
観光気分でゆるーくがんばってきま〜〜す。