2008-06-18

シドニー・ポラック 追

こわれゆく世界の中で (2006 主演ジュード・ロウ、ジュリエット・ビノシュ)

みんな見るべきです、という大袈裟な言い方は良くないかもしれない。
ロンドンの街は意外にも素敵で、厚く灰色の雲ばっかりではないが太陽の明るさを感じることはない。
ジュード・ロウはいつもの彼だし、ビノッシュも安心できる上手さとでもいうのだろうか。
ショッキングと呼べるほどのことは何も起きない。人も死なない。
しかし、人は何処でも傷ついているし、一人で立ち直れるほど強くもない。
向き合う。そういうこと、だろう。
亡くなる前のポラックも特典映像に出演してます。彼らしい映画です。
スライディング・ドアのようでもあります。もう少し大人でしょうか。
色恋だけではないお話なので、そこのところはよろしく。

2008-06-14

我が良きともよ

オマエは染めているのか、あーら私たちもよ。息子は何歳だ、うちはもう背が超えたと。
数年振りに顔を合わせた面々が、四半世紀を過ぎてもなお、かつてと変わらぬ物言いで笑い合う。ほんの偶然の出会いであったはずなのに、ほんの数年の同じ釜の仲だったのに、月日が変えたものはなく。
人は財産だ。財産と呼べる人との出会いがあったのだ。改めて、改めて、この人生に意味があり、意味を分かち合えることに酔いが増す。
こんな日が時として、こんな時間が突如として。ああ、人生に悔いは無し。